アメリカの大学の新常識 ノントラディショナルスチューデント

General

アメリカのリカレント教育

 

2018年の記事 (Older students are the new normal at college. The reason? The recession and new technology)によると、アメリカの大学生の実に74%が「ノントラディショナル」、25歳以上や子供がいる生徒です

ルイジアナシステムの9大学では全体で約92,000人の生徒の内28%が25歳以上、平均年齢は23歳、同州のコミュニティカレッジの平均年齢は28歳です。

 

アメリカで社会人大学生が増えた背景には世界的金融危機で失業した労働者の4/5が高校以上の教育を受けていない人達だったことがあるようです。

オックスフォード大学が予想しているように(The future of employment: How susceptible are jobs to computerisation?) 、自動化やAIが発展し、高い教育レベルを要求されない仕事からどんどん変化していく中で、アメリカの労働者の47%が失業リスクを負うことになるといった背景も影響しているのでしょう。大人による学び直しがアメリカの大学で「新しいノーマル」になっています。

 

 

日本の社会人大学生

2018年度の大学・短期大学進学率が57.9%と過去最高を記録しました。(文部科学省 学校基本調査−平成30年度結果の概要−)

そしてOECD先進国の中でも目立つのが日本の大学入学平均年齢が18歳と若いこと。

理由は各国では25歳以上の入学者が2割に達しているからです。

ちなみに日本の社会人大学生はわずか1.9% (文部科学省 社会人の学び直しに関する現状等について 2017年度)、リカレント教育の定着にはまだまだ時間がかかるのでしょうか。

 

 

学び直しに対する日本社会の冷たい反応

わたし自身、現在社会人大学生であることを上司には残業の兼ね合いもあり伝えていますが、会社では公表していません。

会社以外ではアラフォーの大学生であることをオープンに話すこともありますが、

「その年で転職できると思っているのか?」や「意味がない」など、的外れで発想の乏しいことを言ってくる人はいます。

 

日本は学業に集中するためのブランクに対しても否定的です。

私は現在フルタイムで仕事をしながらの学んでいるのでキャリアにブランクは生じませんが、その分倍の時間を掛けて卒業することになります。

今の日本社会のリカレント教育に対する反応をみていると、ブランクをとって大学に入り直すことには大きなリスクが伴っているのでなかなか踏み切れない人も多いでしょう。

 

 

習い事はしていますか?

調査によると4割の人が大人になってから習い事をし、そのうち16%の人が現在も続けているそうです。

ほとんどの人が能動的に始めていて、6割の人はスキルアップが理由でした。新しいことを学ぶ意欲がある人は多いです。

日本の大学入試システムや就活環境が変わっていけば、大学で学び直したいという人は今後増えていくと思います。